で、大乗仏教って何をするの?その3

大乗仏教の修行その2は「持戒」です。
まあ、戒というと、大抵みな嫌な顔をしますね。
面倒なルールを守らなくてはならないというような気持ちでしょうか。


ともあれ、どのような内容か見てみましょう。
なお、大乗仏教で一般に言われる十善戒と重なる事が多いので、
対照表も付けておきます。


⑴カッコ数字は『大乗起信論』の戒。
1アラビア数字は十善戒です。

まずは『大乗起信論』に出る順で並べてみましょう。

⑴1不殺生(殺さない)
⑵2不偸盗(盗まない)
⑶3不邪淫(不倫をしない)
⑷7不両舌(二枚舌を使わない)
⑸6不悪口(悪口を言わない)
⑹4不妄語(うそをつかない)
⑺5不綺語(飾った言葉を使わない)
⑻7不貪嫉(むさぼらない)
⑼ 不欺詐(あざむかない)
⑽ 不諂曲(へつらわない)
⑾9不瞋恚(怒らない)
⑿10不邪見(誤った見方をしない)


次は、十善戒を挙げます。
⑴1不殺生(殺さない)
⑵2不偸盗(盗まない)
⑶3不邪淫(不倫をしない)
⑹4不妄語(うそをつかない)
⑺5不綺語(飾った言葉を使わない)
⑸6不悪口(悪口を言わない)
⑷7不両舌(二枚舌を使わない)
⑻8不慳貪(むさぼらない)
⑾9不瞋恚(怒らない)
⑿10不邪見(誤った見方をしない)


つまり、⑼不欺詐(あざむかない)⑽不諂曲(へつらわない)の2つが十善戒に無い事を除くと、ほぼ同内容です。

これを見ると「当たり前の事じゃないの?」と思うのではないでしょうか。
そうです。当たり前の事です

仏教で言う「正しい事」の定義は、「長期的に見て本人の幸福につながること」です。
逆に、「悪い事」は「苦しみにつながること」ですから、そうした行為から離れる事をまず勧める訳です。


普通に考えてみてください。
暴力事件、犯罪、不倫を起こし、嘘をついて人から憎まれ、という状態で平穏で居られるでしょうか?

まず、人として当たり前の事を確認し、生き方を見直してゆく事が仏教修行の肝心要なところなのです。

次回に続きます。