『龍樹』と現代

最近のニュースを見て、世界情勢を眺めていると、改めて龍樹(ナーガールジュナ)の思想に可能性をものすごく感じます。


世間では、様々な問題があり、それを解決しようと様々な方法論が出てきます(思想とか)。


おおむねそれは「〜がこうなれば問題は解決する」という形を取ります。


しかし、世界は常に動いていますから、そうした方法論に当てはめても、一時の解決には成るでしょうが、果たして、弊害も多い様に思います。


であれば、常に動いている状況に、常に対応する生き方が必要ですし、特に現代のような入り組んだ時代には大切だと考えます。


そこで、龍樹の思想ですが、その特色は「主張が無い」という事です。


もちろん『中論』を読めば、「世界は関係性(縁起)で成り立っている」と書いてます。

で、その「縁起が空であり、仮のものであり、中道である」とも書いています。


ところが、そうした内容というのは、結局、「世の中ってこうだよね」という性質を説明しているだけです。

「世界はこうならないといけない!」とは言ってないのです。


「〜ねばならない」という思想は、今や複雑な社会の中で指針になるとは、私は思えないのです。


むしろ、空であり、関係性に依る社会をあるがままに見る。

そして、その社会の中で、より良い答えを探る。


これは、多くの人も同意する結論ではないでしょうか。

まさに、現代にこそ必要な一冊として、『龍樹』を読んでみてはいかがでしょうか。