『寺社勢力の中世』

「…江戸時代以後の歴史書は、中世史を幕府と朝廷の対立としてしか描いてこなかった。その姿勢そのものが間違っている。…史料の圧倒的な豊富さはもちろん、経済シェアや巨大な武力など、寺社勢力の存在の大きさは、専門家なら知らないはずのない事柄ばかりなのだが…」(表紙より引用)


皆さんは歴史小説やドラマはお好きですか?

私は大好きです。


時代物の登場人物と言えば、まず、武士が出てきますよね。

主役を張る事が多いでしょうね。

あとは、公家、それから僧侶が政治がらみの話や参謀で出てきたり…


これらは、社会勢力としても、日本史の中で大きなものでした。

つまり朝廷、幕府、寺社の三大勢力が競っていたわけです。


しかし、最後の寺社勢力は、まあ、一般にはあまり興味が持たれない。


けれども、現代に残る美術・建築・思想を見ても、巨大なものがあったことは誰でもわかるでしょう。

本書では、その寺社勢力を政治・経済・軍事面から見るという、珍しい本です。


一読すれば、今までの価値観が崩れる面白さです。

ぜひ、お薦めです。